Mpox(サル痘)へのJYNNEOS ワクチンは有効
Vaccine Effectiveness of JYNNEOS against Mpox Disease in the United States
背景
COVID-19パンデミック期に「次のパンデミックか」との怖れを広めたMpox(サル痘)は、アメリカでは2023年3月1日現在、30,000名を超える患者が発生している。
CDCのFeldsteinらは、2019年に導入されたJYNNEOSワクチン接種の有効性を評価するため、全米規模のEHRデータ、Epic Cosmosに基づく症例対照研究を行った(症例 n=2,193, 対照 n=8,319, 2022/8〜2022/11)。対照は、臨床的HIV感染診断患者、新規HIV抗体/抗原抗体検査陽性患者、またはHIV PrEPの処方患者である。
結論
ワクチン2回接種の調整後有効率は66.0%であった(1回接種では35.8%)。
評価
改変ワクシニアアンカラ(MVA)ワクチンで、当初より有効とみられた。ここでの報告のようにJYNNEOSワクチンは有効で、Mpox感染患者は激減したが、未だ根絶はされておらず、全米各地からワクチン既接種者を含め、発生が報告され続けている(https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/72/wr/mm7225a6.htm)。


