成人の再発性急性扁桃炎には手術
Conservative management versus tonsillectomy in adults with recurrent acute tonsillitis in the UK (NATTINA): a multicentre, open-label, randomised controlled trial
背景
成人再発性急性扁桃炎への扁桃摘出術には、堅固なエビデンスがない。
イギリスNewcastle UniversityのWilsonとO’Haraら(NATTINA)は、英国27病院でその有用性を検証するプラグマティックRCTを行った(対照:保存治療, n= 453)。一次アウトカムは、ランダム化後24ヵ月間における咽頭痛日数である。
結論
扁桃摘出術の一次アウトカム優位を認めた(中央値:23 日 vs. 30 日, 調整後罹患率比 0.53)。
評価
イギリスでは多数行われているルーチンに近い手術だが、Cochraneレビューが「エビデンス不足」としていた。この研究はNHS委託による過去最大のRCTであり、コストを含め、イギリスの現行実践を支持する結果となった。