ハンセン病患者の家庭内接触者にリファペンチン
Single-Dose Rifapentine in Household Contacts of Patients with Leprosy
背景
ハンセン病は未だグローバルサウスでの主要疾患である。
中国 CDCのWangらは、同患者の家庭内接触者7,450名を対象として、リファペンチン単回投与のハンセン病発症予防効果を検証するRCTを行った(対照:リファンピン, 無介入)。一次アウトカムは、家庭内接触者におけるハンセン病4年累積発生率である。
結論
4年追跡期間中のハンセン病新規発症者は合計24名であった。リファペンチンの一次アウトカム効果を認めた(ITT解析で累積発生率比 0.16)。リファンピンでも累積発生率は低減したが、統計的有意ではなかった。
評価
ハンセン病では多剤併用療法の限界が認知され、中心薬リファンピンによる濃厚接触者の発病予防が模索されたが失敗した。ここでの発病予防効果の確認により、リファペンチンはゲームチェンジャーとなる可能性がある。