急性脳卒中後の運動量が身体機能回復に与える影響
Physical Activity Trajectories and Functional Recovery After Acute Stroke Among Adults in Sweden
背景
脳卒中発生6ヵ月以内の活動量は身体機能回復と関連するか。
スウェーデンUniversity of GothenburgのBuvarpらは、Efficacy of Fluoxetine-a Randomized Controlled Trial in Stroke参加患者1,367名を対象として、これを検討する前向コホート研究を行った。身体活動量を1週間・1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月で測定し(一次アウトカム)、6ヵ月での身体機能回復(二次アウトカム)との関連を解析した。
結論
身体活動量は増加グループ(53%)と低下グループ(47%)に分かれ、正常認知機能を有する男性は、脳卒中の重症度に関わらず、身体活動量増加グループに属するオッズが高かった。身体活動量の増加と維持は、二次アウトカムと関連した(aOR 2.54)。
評価
脳卒中後は約半数が身体的不活動に陥るが、活動量増加者は機能回復しやすい、という報告である。女性は男性に比べて概ね不活動である、という報告もある(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28676081/)。