ART出生児の長期的心血管健康は、「largely reassuring」
Long-term cardiometabolic health in people born after assisted reproductive technology: a multi-cohort analysis
背景
生殖補助医療(ART)出生児の長期的健康アウトカムは重要な問題で、心血管系健康に関しても多数の小規模研究がある。
イギリスUniversity of BristolのElhakeemらは、世界14の集団ベース出生コホート35,938名(ART 654名)を対象として、収縮期血圧(SBP)・拡張期血圧(DBP)・心拍数(HR)・脂質・血糖・インスリン抵抗性のメタアナリシス統合を行った。
結論
SBP・DBP・HRにART-自然受胎間差はなかった。総コレステロール・HDL-C・LDL-Cは、ARTが有意に高かった。TG・血糖値・インスリン値・HbA1cに有意差はなかった。
評価
このテーマに関する最大研究で、追跡期間は最長26年に及ぶ。著者らは、高脂質傾向はみられるものの、「全体としてはshould be deemed largely reassuring」としている。ARTの長期健康インパクト研究は未だ通常検査の域にとどまっており、分子・遺伝子レベルのデータは存在しない。