Pfizer RSVpreFワクチンの高齢者への有効性・安全性を示す:RENOIR
Efficacy and Safety of a Bivalent RSV Prefusion F Vaccine in Older Adults
背景
NEJMは、Pfizerの2価RSVpreFワクチンに関する2論文を併載している。
同社のアメリカGurtmanら(RENOIR)のものは、60 歳以上成人34,284名を対象としたプラセボ対照第3相試験で、一次エンドポイントは、2徴候・症状を2以上伴う季節性RSV関連下気道疾患に対するワクチンの有効性(I)と、徴候・症状を3以上伴う季節性RSV関連下気道疾患に対するワクチンの有効性(II)である。
結論
RSVpreFワクチンの一次エンドポイント効果を認めた。一次エンドポイント Iにおける有効率は66.7%、IIにおける有効率は85.7%であった。明らかな安全性懸念を認めなかった。
評価
同ワクチンは、妊婦用使用がすでにFDAの優先審査を受けている。高齢者への使用も含め、年内承認が見込まれる。重要な医療課題に対するブレークスルーとなる。