GSKが RSV ワクチンRSVPreF3 OAの第3相成功を報告
Respiratory Syncytial Virus Prefusion F Protein Vaccine in Older Adults
背景
小児・老人の重要疾患RSウイルス(RSV)感染症に対するワクチンは、長く追求されてきた。
ベルギーGSKのHulstromら(AReSVi-006)は、24,966名の60歳以上高齢者を対象として、同社開発によるRSVPreF3 OA(AS01EをアジュバントとしたRSV 融合前F蛋白ベースワクチン)の効果・安全性を検証する第3相RCTを行った(対照:プラセボ)。主要目的はRSV 流行期間中におけるPCR確認RSV 関連下気道疾患に対するその有効性の評価である。
結論
中央値 6.7ヵ月の追跡で、ワクチン有効率は 82.6%、重症化防止率は 94.1%であった。A・B 型に対するワクチン有効率は同等であった。 ワクチン接種群の副反応はプラセボを上回ったが、大部分一過性・軽中等度であった。
評価
RSVワクチンの開発競争は激しく、preFワクチンではPfizerのRSVpreFがフロントランナーで、ModernaはmRNAワクチンmRNA-1345で競合している。今年中に複数が正式承認されることは確実である。