学童の近視予防に低濃度アトロピン点眼?:LAMP2
Effect of Low-Concentration Atropine Eyedrops vs Placebo on Myopia Incidence in Children: The LAMP2 Randomized Clinical Trial

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
February 2023
329
開始ページ
472

背景

近視児の治療に低濃度アトロピン点眼が行われるが、予防には。
中国The Chinese University of Hong KongのYamらは、4〜9歳の非近視児474名を対象として、0.05%/0.01%のアトロピン点眼の近視発症遅延効果を評価するRCTを行った(対照:プラセボ)。一次アウトカムは、近視の2年間累積発生率である。

結論

74.5%が試験を完了し、介入の一次アウトカム効果を認めた(0.05%アトロピンで差24.6% [0.01%では有意差なし])。羞明が最も一般的な有害事象であり、2年目に0.05%アトロピン群で12.9%に発生した(プラセボ群:12.2%)。

評価

治療目的で使用されているため当然考えうる戦略だが、初めての本格RCTで「有効」とした。大きな政策決定を帰結しうる重要な結果であり、大規模追試が必要である。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies