COVID-19にペグインターフェロンλ登場
Early Treatment with Pegylated Interferon Lambda for Covid-19
背景
COVID-19にペグインターフェロンλ(pegINF-λ)が試みられてきた。
カナダMcMaster UniversityのReis ら(TOGETHER)は、同急性期患者1,951名を対象として行われた、その正規第3相RCTの結果を発表している(対照:プラセボ)。一次アウトカムは、無作為化後28日以内のCOVID-19入院・救急受診である。
結論
pegINF-λの一次アウトカム効果を認めた(RR 0.49, プラセボに対する優越性の事後確率>99.9%)。効果は主要変異株間で一貫し、ワクチン接種状況と独立していた。有害事象発現率に群間差はなかった。
評価
ファーストインクラス III 型インターフェロン 薬で、試用段階で効果が喧伝されていた。承認済み抗ウイルス薬と異なる作用機序で、オミクロン期ワクチン既接種者にも明らかな効果を示し、有用性を確立した。FDA承認は確実とみられる。