骨盤臓器脱にペッサリーは「必ずしも推奨されない」:PEOPLE
Effect of Pessary vs Surgery on Patient-Reported Improvement in Patients With Symptomatic Pelvic Organ Prolapse: A Randomized Clinical Trial
背景
症状のある骨盤臓器脱の女性において、ペッサリー療法は手術に非劣性か?
オランダUniversity of Amsterdamのvan der Vaartら(PEOPLE)は、ステージ2以上の同患者440名を対象とするRCTを行った。一次アウトカムは、24ヵ月時点の主観的な患者報告による改善(Patient Global Impression of Improvement スケールで評価)である。
結論
ペッサリー群の76.3% と手術群の81.5% が主観的改善を報告したが、その差は事前指定非劣性マージン (10パーセントポイント)に達しなかった。
評価
ペッサリーから手術へのクロスオーバーが54.1% の高さで発生した、という。「ペッサリーは必ずしも推奨されない」という結論だが、現在カスタムメイドの3Dプリントペッサリーの開発が進んでおり、ゲームチェンジャーとなる可能性もある。