膝股関節OAへの運動療法が薬物療法に劣るというエビデンスはない
Comparative efficacy of exercise therapy and oral non-steroidal anti-inflammatory drugs and paracetamol for knee or hip osteoarthritis: a network meta-analysis of randomised controlled trials
背景
膝股関節変形性関節症(OA)への運動療法の効果は抗炎症・鎮痛剤と比肩できるか。
中国Xiangya HospitalのLeiらは、運動療法とNSAIDs・パラセタモール投薬を比較した152RCT(n=17,431)を対象とするネットワークメタ解析を行った。
結論
運動療法と経口NSAIDs・パラセタモールの間に、疼痛軽減・機能改善ともに有効率の差はなかった。
評価
先行メタアナリシスは、運動療法が最も効果的としつつ、「さらなる検討が必要」としていた(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35442752/)。運動療法が薬物療法に劣る、というエビデンスはない、ということになる。