急性非代償性心不全高齢患者への早期リハは、フレイル度が高いほど有効:メタ解析
Frailty and Effects of a Multidomain Physical Rehabilitation Intervention Among Older Patients Hospitalized for Acute Heart Failure: A Secondary Analysis of a Randomized Clinical Trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
JAMA Cardiology
年月
January 2023
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開始ページ
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背景

急性非代償性心不全(ADHF)高齢患者への理学療法介入のメリットは、患者属性でどう変わるか。
アメリカUniversity of TexasのPandeyらは、Rehabilitation Therapy in Older Acute Heart Failure Patients (REHAB-HF)試験データの二次解析を行った。一次アウトカムは、3ヵ月後のSPPBスコア、また臨床アウトカムは6ヵ月での全原因入院もしくは死亡である(n=337)。

結論

理学療法介入による一次アウトカムの改善は、ベースラインフレイルレベルが高いADHF患者において顕著であった(フレイル 2.1 vs. プレフレイル 0.8 )。

評価

REHAB-HFは、ADHF後の早期・積極的リハビリの有益性を確立するランドマーク試験だったが(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2026141)、罹患前にフレイル度が高かった患者で2.6倍も効果が大きかった、という興味深い結果を抽き出した。HFへのリハ有効性のエビデンスは増えているが、実際に心臓リハを受ける患者の数は少ないという報告もある(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36303590/)。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy