陣痛誘発でバルーンカテーテル法はPG法に優るとも劣らず:12RCT個人レベルメタ解析
Balloon catheters versus vaginal prostaglandins for labour induction (CPI Collaborative): an individual participant data meta-analysis of randomised controlled trials
背景
バルーンカテーテルによる陣痛誘発に関してデータが蓄積されてきている。
オーストラリアMonash UniversityのJonesらは、バルーンカテーテルと膣プロスタグランジン(PG)の有効性・安全性を比較した12試験(n=5,460)の個別参加者レベルメタ解析を実施した。一次アウトカムは、帝王切開分娩実施・同適応・複合周産期有害アウトカム・複合母体有害アウトカムである。全モデルは、母親年齢と分娩数で調整した。
結論
バルーン法とPG法とは、帝王切開率と母体安全性プロファイルで同等であり、周産期有害事象がより少なかった(aOR 0.80)。
評価
バルーン法がPG法に優るとも劣らないことを初めて示す個人データレベルメタ解析である。同法は高位オプションとなった。