LMICのリファンピン耐性結核へのBPaLM 24週経口レジメンの有効性を確認:TB-PRACTECAL
A 24-Week, All-Oral Regimen for Rifampin-Resistant Tuberculosis
背景
リファンピン耐性結核患者への最適の治療レジメンは。
国境なき医師団のNyang’waら(TB-PRACTECAL)は、ベラルーシ・南アフリカ・ウズベキスタンの同15歳以上患者を対象として、24週全経口薬による3レジメンの有効性・安全性を評価する非盲化第2・3相非劣性RCTを行った。ステージ2で、ベダキリン・プレトマニド(pretomanid)・リネゾリド・モキシフロキサシン(BPaLM)の24週レジメンと9〜20ヵ月の標準レジメンを比較した。一次アウトカムは、無作為化後72週における死亡・治療失敗・治療中止・追跡不能・結核再発の複合である。
結論
BPaLMの非劣性が明らかとなり、301名登録時点で試験を早期終結した。リスク差は-9パーセントポイントであった。有害事象発生率もBPaLM群が低かった(19% vs. 59%)。
評価
この10年でのBPaLMの主流化を再確認するエビデンスをLMICから提出した。ただし、すでにキノロン耐性の進展は著しい、という。


