妊婦の静脈血栓塞栓症再発予防のためのLMWHは低用量でよい:Highlow
Intermediate-dose versus low-dose low-molecular-weight heparin in pregnant and post-partum women with a history of venous thromboembolism (Highlow study): an open-label, multicentre, randomised, controlled trial

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Lancet
年月
November 2022
400
開始ページ
1777

背景

妊娠中・出産後の静脈血栓塞栓症(VTE)再発を予防するための低分子量ヘパリン(LMWH)の至適用量は。
オランダRadboud universityのMiddeldorpら(Highlow)は、妊娠14週以下の同既往妊婦1,339名を対象として、体重調整中用量LMWHと固定低用量LMWH(産後6週まで1日1回皮下注)の効果・安全性を比較するRCTを行った。一次有効性アウトカムはVTE、一次安全性アウトカムは、分娩前・分娩後早期・後期の大出血である。

結論

一次有効性・安全性アウトカムに、中用量・固定低用量LMWH間の有意差はなかった。

評価

現ガイドラインの強い推奨はLMWHだが(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30482767/)用量は不明確であった。「低用量でよい」という強いエビデンスを提出した。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies