慢性B型肝炎へのアンチセンス薬bepirovirsen第2b相を通過
Efficacy and Safety of Bepirovirsen in Chronic Hepatitis B Infection
背景
B型肝炎にはすでにワクチンをはじめ多くの戦略があるが、未だ制御は十分ではない。
中国Queen Mary HospitalのYuenら(B-Clear)は、新規アンチセンスRNA薬bepirovirsenの効果・安全性を検証する第2b相RCTを行った(対照:プラセボ,n=457)。 一次複合アウトカムは、実薬投与終了以後24週のHBsAg・HBVDNAの検出限界未満である。
結論
慢性B型肝炎患者の9〜10%で、bepirovirsen300 mg 週1回投与の一次アウトカム効果を認めた。
評価
現在のNA療法では、HBsAgがクリアされることは少なく、B型肝炎は未制圧といえる。アンチセンス薬・siRNA薬は重要な次代の方向性であり、競争は激しい。このGSK薬は、初めて第3相に到達した。