マラリアにモノクローナル抗体薬登場
Safety and Efficacy of a Monoclonal Antibody against Malaria in Mali
背景
CIS43LS は、熱帯熱マラリア原虫のタンパク質 PfCSPの接合部エピトープを標的化したモノクローナル抗体薬である。
NIHのSederら(Mali Malaria mAb)は、マリの健康成人330名を対象として、その有効性・安全性を検証する第2相RCTを行った(対照:プラセボ,6ヵ月)。一次有効性エンドポイントは、血液塗抹検査による最初の熱帯熱マラリア原虫検出である。
結論
CIS43LSの一次エンドポイント効果を認めた(40 mg/kg で有効性 88.2% ) 。安全性に群間差はなかった。
評価
マラリアには昨年RTS,S/AS01ワクチンが登場したが、有効性は高くない(小児で4 年間36%)。ワクチン・化学予防に加え、モノクローナル抗体の有効性が示された意義は大きい。


