マラリアにモノクローナル抗体薬登場
Safety and Efficacy of a Monoclonal Antibody against Malaria in Mali

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
November 2022
387
開始ページ
1833

背景

CIS43LS は、熱帯熱マラリア原虫のタンパク質 PfCSPの接合部エピトープを標的化したモノクローナル抗体薬である。
NIHのSederら(Mali Malaria mAb)は、マリの健康成人330名を対象として、その有効性・安全性を検証する第2相RCTを行った(対照:プラセボ,6ヵ月)。一次有効性エンドポイントは、血液塗抹検査による最初の熱帯熱マラリア原虫検出である。

結論

CIS43LSの一次エンドポイント効果を認めた(40 mg/kg で有効性 88.2% ) 。安全性に群間差はなかった。

評価

マラリアには昨年RTS,S/AS01ワクチンが登場したが、有効性は高くない(小児で4 年間36%)。ワクチン・化学予防に加え、モノクローナル抗体の有効性が示された意義は大きい。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell