NICU超早産児への早期高用量アミノ酸非経口ProVIDeは(有害)無益
Early Amino Acids in Extremely Preterm Infants and Neurodisability at 2 Years

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
November 2022
387
開始ページ
1661

背景

超低出生体重児への早期タンパク質投与が推奨されているが、高用量アミノ酸を非経口投与すれば良いのではないか。
ニュージーランドUniversity of AucklandのBloomfield ら(ProVIDe)は、これを検証するRCTを行った(n=434, 対照 プラセボ)。出生体重1,000 g未満のNICU乳児を出生後5日間、通常栄養に加え、アミノ酸を1日1 g投与する介入群と対照プラセボ群に割り付けた。一次アウトカムは、2年時点での神経障害を伴わない生存である(ベイリー乳幼児発達検査と神経学的検査で評価)。

結論

アミノ酸非経口投与の一次アウトカム効果を認めなかった。神経障害・動脈管開存症発症が介入群で多かったが、重篤有害事象8件中6件は対照群であった。

評価

生後5日間高用量で直接投与すると良いのではないかという仮説を検証したが、(有害)無益という結論となった。NEJMEditorialは、More is Not Betterとしている。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies