マジックマッシュルーム成分の幻覚剤psilocybinが大うつ病で第3相試験を正当化
Single-Dose Psilocybin for a Treatment-Resistant Episode of Major Depression
背景
マジックマッシュルーム成分の幻覚剤psilocybinの治療応用の試みがなされてきた。
COMPASS PathfinderのGoodwinらは、治療抵抗性うつ病成人患者に対するその効果を検証する第2相試験を行った(n=79)。同合成製剤を25mg・10mg・1mg(対照)の 単回投与に割り付けた。一次エンドポイントは、MADRSスコアのベースライン後3週での変化である。
結論
Psilocybin 25mg単回投与の1mg単回投与に対する一次エンドポイント効果優越を認めた(差-6.6)。10mgでは有意差はなかった。
評価
同薬の試験は複数行われてきたが、これはNEJM Editorialがthe most rigorous and well-poweredとするものである。結果は従前より劇的でなく、承認への懸念は大きい。「第3相試験が正当化される」という結果である。


