子宮頸部縫縮には単糸か編組糸か。初めてのRCT : C-STICH
Monofilament suture versus braided suture thread to improve pregnancy outcomes after vaginal cervical cerclage (C-STICH): a pragmatic randomised, controlled, phase 3, superiority trial

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Lancet
年月
October 2022
400
開始ページ
1426

背景

流産・早産を防ぐために行われる子宮頸部縫縮術における縫合糸は、単糸と編組糸のどちらが良いか。
イギリスUniversity of BirminghamのMortonら(C-STICH)は、子宮頸部縫縮術を受ける単胎妊娠女性2,049名を対象に、両糸を比較するRCTを行った。一次アウトカムは、妊娠喪失(pregnancy loss:流産・死産・生後 1 週間の新生児死亡)である。

結論

一次アウトカムに両糸間の差異は認められなかった。

評価

イギリスで編組糸が87%の医師に選好されている中で、単糸への変更で妊娠喪失が半減したとする観察報告が現れたため行われた、縫合糸に関する初めての大規模RCTである。差異は否定された。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies