立証責任（Burden of Proof）解析が示す、野菜摂取の脳梗塞予防効果は「3つ星」

Health effects associated with vegetable consumption: a Burden of Proof study

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背景

University of Washingtonグループは、新規立証責任研究（Burden of Proof studies）手法によるメタ解析論文をNature Medicineに併載している。
アメリカStanawayらのものは、野菜摂取と虚血性心疾患（IHD)・虚血性脳卒中・出血性脳卒中・2型糖尿病（T2D）・食道癌リスクの関連に関するものである。エビデンスの強弱を立証責任リスク関数（BPRF）を用いて評価し、星1〜5（5が高エビデンス）でレーティングした。

結論

無摂取から理論的最低リスク曝露レベル（1日306〜372g）への野菜摂取増加は、虚血性脳卒中（23.2%）・IHD（22.9%）・出血性脳卒中（15.9%）・食道癌（28.5%） ・T2D（26.1%）リスク低下と関連した。また、虚血性脳卒中（星3）・IHD（星2）・出血性脳卒中(星2)・食道癌（星2）には、野菜摂取による有意な予防効果があったが、T2Dはそうでなかった（星1）。 

評価

既存研究を新規BPRF関数を用いてリスク-アウトカムスコアに単純化・集約するという手法で、当否の評価は専門家の議論の収束を待つことになるが、ここでの5つ星エビデンスレーティングは新鮮である。