デュピルマブの乳幼児アトピー性皮膚炎への有効性・安全性を確認
Dupilumab in children aged 6 months to younger than 6 years with uncontrolled atopic dermatitis: a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial
背景
抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体薬デュピルマブは、6歳以上の小児・成人のアトピー性皮膚炎に使用されているが、6歳未満児には。
アメリカRegeneron PharmaceuticalsのBansalらは、中等〜重度のアトピー性皮膚炎(IGAスコア3-4)を有し、局所コルチコステロイドの効果が十分でない6ヵ月齢〜5歳児を対象に、デュピルマブと低用量の局所コルチコステロイドへの併用の有効性・安全性を評価する第3相試験を行った(n=162、対照:プラセボ 16週)。一次エンドポイントは、IGAスコア0-1の患者の割合である。
結論
デュピルマブの一次エンドポイント効果を認めた(28% vs. 4%)。有害事象有病率に差はなかったが、結膜炎発生率はデュピルマブ群が高かった。デュピルマブ関連有害事象で、重篤・治療中止に至ったものはなかった。
評価
評価の高い同薬が、乳幼児への効果・安全性を確認した。乳幼児アトピー性皮膚炎のランドスケープを変える可能性がある。