皮膚筋炎に対する免疫グロブリン静注療法の有効性を確認:ProDERM
Trial of Intravenous Immune Globulin in Dermatomyositis

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
October 2022
387
開始ページ
1264

背景

皮膚筋炎への免疫グロブリン静注療法(IVIG)は長く提起されているが、本格RCTが存在していない。
アメリカUniversity of PittsburghのAggarwal ら(ProDERM)は、95名の同活動性患者を対象として、IVIGの効果・安全性を検証するRCTを行った(対照:プラセボ、16週)。一次エンドポイントは奏効(TIS>20 以上で16週時点まで悪化なし)である。

結論

IVIGの一次エンドポイント効果を認めた(TIS>20 以上患者率で79% vs. 44%)。二次エンドポイント諸項目でもほぼ有効であった。IVIG 関連とみられる重篤有害事象が9件発生し、6件は血栓塞栓イベントであった。

評価

すでに難治例に使用されてきた同薬だが、この試験の結果によってFDA承認された。ステロイド節減目的で、より軽症でも使用されるようになる可能性がある。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell