NMR-AIメタボロミクスは次世代単一ドメイン検診の有力手法
Metabolomic profiles predict individual multidisease outcomes
背景
メタボロミクスによる多疾患リスクの単一ドメイン予測は、有望な次世代型検診法である。
ドイツUniversitatsmedizin BerlinのEilsらは、UKBioBankの追跡調査対象者117,981名(〜140万人年)で測定された168の代謝循環マーカのNMRメタボロミクスプロファイルの神経回路網(NN)解析を行い、代謝疾患・血管疾患・呼吸器疾患・筋骨格系疾患・神経系疾患・がんを含む24の一般疾患の発症リスクの推定モデルを構築した。
結論
メタボロミックステータスは、検討24疾患中乳がん以外の全イベントの発生率と関連した。15のエンドポイントの10年アウトカム予測で、年齢・性別・メタボロミックステータスの組み合わせは、既存予測因子によると同等か、それを上回った。T2D・認知症・心不全を含む8疾患では、メメタボロミックステータスによる予測が包括的臨床変数による予測を上回った。
評価
使用されたマーカーには、グリシン・チロシン・グルタミン・炭水化物代謝産物・アルブミン・クレアチニン・GlycA・アセトアセテート・アセトン等が含まれる。次世代検診の有力方策の実装可能性を示した。