筋トレで死亡リスクは下がるか

Independent and joint associations of weightlifting and aerobic activity with all-cause, cardiovascular disease and cancer mortality in the Prostate, Lung, Colorectal and Ovarian Cancer Screening Trial

原文を読む

背景

ウェイトリフティングで死亡リスクは下がるか。
アメリカNational Cancer InstituteのGorzelitzらは、Prostate, Lung, Colorectal and Ovarian Cancer Screening Trial で、フォローアップ質問紙に回答した99,713名のデータに基づき、これを検討する前向コホート研究を行った。

結論

ウェイトリフティングは全原因死亡・CVD死亡リスクの9%低下と関連したが、癌関連死亡リスクには関連しなかった。また、MVPA推奨量の有酸素運動のみで全原因死亡リスクは32%低下し、同量有酸素運動と週1〜2回のウェイトリフティングを併用した場合はリスクは41%低下した。

評価

MVPAと死亡リスクの関連研究は多いが、筋力トレーニングとの関連研究は少なく、2021年の系統レビューは10前向研究を分析して「さらなる研究が必要」としていた（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34120373/）。9%という効果規模は微妙で、確認が必要である。