ビッグデータメタ解析が示す、「500 MET-分/週でCOVID-19を予防」
Physical activity and risk of infection, severity and mortality of COVID-19: a systematic review and non-linear dose-response meta-analysis of data from 1,853,610 adults

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
British Journal of Sports Medicine
年月
August 2022
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開始ページ
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背景

COVID-19の感染防御に運動が有効であるとのデータが蓄積されてきている。
スペインHospital Universitario de Navarra (HUN)のGarcia-Hermosoらは、日常身体活動と最低1つのCOVID-19アウトカムを検討した16研究(n=1,853,610)のシステマティックレビュー・メタ解析を行った。

結論

日常的身体活動のCOVID-19防御有効性を認めた。RRは、感染0.89、入院0.64、重症化0.66、コロナ関連死0.66であった。MET-分/週による身体活動量とCOVID-19の症状・死亡との間には、非線型的用量反応関係がみられ、500 MET-分/週で曲線はプラトー化した。

評価

COVID-19はワクチンとオミクロンバリアントによって相を変えており、2022/3までの論文を総括したこの研究は、この問題に関するタイムリーなメタ解析である。予防には週500 MET-分以上が必要、という仮説を生成した。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy