ロシア発新規抗IL-6薬olokizumabの関節リウマチに対する効果:CREDO2
Olokizumab versus Placebo or Adalimumab in Rheumatoid Arthritis
背景
Olokizumabは、新規IL-6 直接標的化抗体薬である。
オーストリアMedical University of ViennaのSmolen ら(CREDO2)は、メトトレキサート奏効不十分な関節リウマチ患者464名を対象として、その効果・安全性をアダリムマブ・プラセボと比較する第3相試験を行った(メトトレキサートは全群継続)。一次エンドポイントは、12週時点での米国リウマチ学会基準20%改善(ACR20)である。
結論
Olokizumabのプラセボに対する一次エンドポイント優越性(絶対差25.9パーセントポイント)、アダリムマブに対する非劣性を認めた。有害事象はolokizumab群の約70%に発現し、最頻は感染症であった。
評価
ロシア発の同薬は、昨年MTXへの上乗せでプラセボに優る、という結果を発表している(https://ard.bmj.com/content/81/4/469)。類似の結果だが、有害事象の多さが問題のようであり、著者らはLarger and longer trials are requiredとしている。