Emojiベースの痛みVASは汎用化できる?
Comparison of an Emoji-Based Visual Analog Scale With a Numeric Rating Scale for Pain Assessment
背景
痛みのスケールとして、顔の表情で痛みの強さを段階的に示すWong-Baker faces scaleが汎用されるが、オープンソースでなくデジタル使用に適していない。
アメリカHarvard Medical SchoolのHeらは、スマートフォンなどに使われている絵文字を用いた痛み尺度(Emoji-based VAS)を従来の数値評価尺度(NRS)と比較するRCTを行った(n=109)。
結論
数値スケールとEmojiスケールの間に群間差はなかった。
評価
JAMAに「レター」として掲載された研究で、EmojiスケールのNRSスケールへの「非劣性」を示したものとみなされる。Wong-Bakerを置き換えるためには、さらなる検証が必要である。