メトホルミン・イベルメクチン・フルボキサミンは、COVID-19重症化に無効:COVID−OUT
Randomized Trial of Metformin, Ivermectin, and Fluvoxamine for Covid-19
背景
COVID-19パンデミック初期では、様々な薬が「有効」と主張された。
アメリカUniversity of MinnesotaのBramanteら(COVID-OUT)は、同非入院重篤成人患者1,431名を対象として、メトホルミン・イベルメクチン・フルボキサミンの有効性を検証する第3相試験を行った。 患者を、感染確定後3日以内、症状発現後7日以内の過体重・肥満者に限定した。一次複合エンドポイントは、自宅測定酸素飽和度≦93%・救急受診・入院・死である。
結論
一次エンドポイントイベントの調整ORは、メトホルミンで0.84、イベルメクチンで1.05、フルボキサミンで0.94であり、一次エンドポイント効果は認められなかった。
評価
一時的・局所的にもてはやされた3薬で、イベルメクチンは創製国日本で汎用されなかったものの、アメリカではかなり広がった。NEJM Editorialは、Prescribing nonefficacious treatments is not a neutral or harmless optionと警告している。