Pfizerワクチンは小児のオミクロン株(B.1.1.529)防護に有効
Effectiveness of BNT162b2 Vaccine against Omicron in Children 5 to 11 Years of Age

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
August 2022
387
開始ページ
525

背景

SARS-CoV-2オミクロン株(B.1.1.529)は、若年者・小児で急拡大したが、Pfizer(BNT162b2) ワクチンの効果は。
シンガポールMinistry of HealthのTanらは、同国255,936名の5〜11歳児のデータを報告している(2022/1/21〜4/8)。

結論

未接種小児の感染・PCR確認感染・入院の粗発生率は、各(100万人日あたり)3,303.5件・473.8件・30.0件であった。部分接種小児でのワクチン有効率は、 感染予防13.6%、PCR 確認感染の予防24.3%、入院予防42.3%、であった。完全接種小児では、各36.8%・65.3%・82.7%であった。

評価

BA.4/5以前のオミクロンデータだが、成人と同様に感染防護能は減ったものの、重症化阻止能は残っていることを示した。オミクロン特異mRNAワクチンは9月にはリリースされるとみられている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies