世界の女性1億6,000万人の避妊ニーズは満たされていない
Measuring contraceptive method mix, prevalence, and demand satisfied by age and marital status in 204 countries and territories, 1970-2019: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2019

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Lancet
年月
July 2022
400
開始ページ
295

背景

現代世界の女性の避妊ニーズとその充足度は。
University of WashingtonのLozanoらは、1,162研究のデータに基づき、1970〜2019年の204国・地域の生殖年齢(15〜49歳)女性における、避妊実行率(CPR)・現代的避妊法普及率(mCPR)・避妊ニーズ充足度を推定した。

結論

2019年では、1億6,290万人の女性で避妊需要が満たされていなかった(29.3%はサハラ以南アフリカ、27.2%は南アジア)。15〜19歳(64.8%)と20〜24歳(71.9%)の女性の需要充足率が最も低かった。1970年〜2019年で世界のmCPRは20.1ポイント増加し、インプラント・注射・女性不妊手術・コンドーム使用が増加した。

評価

既存研究の初めての大統合により、世界の女性1億6,000万人の避妊ニーズが満たされていない、という衝撃的な数字を提示した。著者らは未だデータに不完全性が多いことを強調しており、調査自体の難しさが人口爆発の制御困難性と関連している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies