乳幼児エンテロウイルス71感染症への台湾ワクチンは有効・安全
Efficacy, safety, and immunogenicity of an inactivated, adjuvanted enterovirus 71 vaccine in infants and children: a multiregion, double-blind, randomised, placebo-controlled, phase 3 trial
背景
乳幼児・小児のエンテロウイルス71(EV71)感染症に対するリン酸アルミニウムアジュバント不活化EV71ワクチン(EV71vac)の有効性・安全性・免疫原性は。
台湾National Taiwan UniversityのHuangらは、台湾・ベトナムの4施設で2〜71ヵ月児(n=3,061)を対象として、これを検証するRCTを行った(対照:プラセボ)。2〜23ヵ月児は、366日目に3回目のブースター接種をうけた。一次エンドポイントは、2回目接種14日後からEV71感染症15例確認までのフォローアップ期間における、ワクチンの臨床効果である。
結論
EV71vacワクチンの一次エンドポイント効果(96.8%)を認めた。有害事象報告率に群間差なく、報告された有害事象のほとんどは、軽度・限定的であった。
評価
手足口病予防に中国ですでに広汎接種されているワクチンの台湾版である。世界的には、mRNAワクチンの開発も近そうである(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7997495/)。