円形脱毛症へのバリシチニブ、第3相をクリア

Two Phase 3 Trials of Baricitinib for Alopecia Areata

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背景

経口ヤヌスキナーゼ1/2阻害薬バリシチニブは、すでに関節リウマチ・アトピー性皮膚炎に使用されている。 Yale School of MedicineのKing ら（BRAVE-AA）は、SALTスコア50以上の重症円形脱毛症成人患者を対象として、バリシチニブ4mg・2ｍｇの有効性・安全性を検証する2件の第3相RCTを行った（対照：プラセボ；n=[BRAVE-AA1] 654；[BRAVE-AA2] 546）。一次アウトカムは、36週時点でのSALTスコア20以下である。

結論

バリシチニブの一次アウトカム効果を認めた（[BRAVE-AA1]高用量での差32.6パーセントポイント；[BRAVE-AA2] 同32.6パーセントポイント）。実薬群でざ瘡・クレアチンキナーゼ上昇・LDL-C上昇・HDL-C上昇の発生が多かった。

評価

治療薬のなかった難治疾患への初めての有力薬の登場である。FDA承認は確実とみられるが、試験は200週まで続けられる、という。