ピルビン酸キナーゼ欠乏症にPKアロステリック活性化薬mitapivat登場
Mitapivat versus Placebo for Pyruvate Kinase Deficiency
背景
Mitapivatは、ファーストインクラスの赤血球ピルビン酸キナーゼ(PK)経口アロステリック活性化薬である。Harvard Medical SchoolのAl-Samkariら(ACTIVATE)は、定期的な赤血球輸血を受けていないピルビン酸キナーゼ欠乏症(PKD)成人患者80名を対象として、その効果・安全性を検証する第3相試験を行った(対照:プラセボ)。一次エンドポイントは、16・20・24週におけるHb値のベースラインから1.5 g/dL以上の2回以上の持続的上昇である。
結論
Mitapivatの一次エンドポイント効果を認めた(調整後差39.3パーセントポイント)。溶血抑制も認め、患者報告アウトカムも改善した。安全性に群間差はなかった。
評価
非特異的療法しか方策がなかったPKD患者への初めての特異療法の登場で、また経口薬というメリットは大きい。すでにFDA承認されている。