肥満中年者の心機能維持にはオメガ3サプリでなくHIIT
1 Year of HIIT and Omega-3 Fatty Acid Supplementation to Improve Cardiometabolic Risk in Stage-A Heart Failure
背景
肥満中年者の心血管機能やフィットネスレベルの改善には、高強度インターバルトレーニング(HIIT)かオメガ3系脂肪酸(n-3 FA)サプリか。
University of TexasのSarmaらは、40〜55歳の心不全高リスク肥満者80名を対象として、これを検証するRCTを行った。患者を1年間HIIT群もしくは対照群(n-3 FA 投与部分群とプラセボ部分群)に割り付けた。アウトカム変数は、運動耐容能・左室心筋重量/左室容積・心筋内トリグリセリド量・動脈壁硬化度/機能・身体組成である。
結論
HIITが最高酸素摂取量(ΔVO2: 4.46 mL/kg/分)・左室心筋重量(Δ: 9.40 g)/容積(Δ: 12.33 mL,)・脈波増大係数(AI)(Δ: -4.81%)を改善した一方、n-3 FAは全アウトカムと関連しなかった。
評価
オメガ3系サプリの無効は、先行研究でも報告されている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4171799/)。対照的に詳細実測値でHIITを有益としているのは、小規模とはいえ、首肯しうる結果である。


