早産予測のエピジェネティックバイオマーカー:仮説を生成
Preterm birth buccal cell epigenetic biomarkers to facilitate preventative medicine
背景
早産の遺伝子基盤の研究は多いが、エピゲノムレベルのデータは少ない。Washington State UniversityのSkinnerらは、母親・父親・子供トライアドのエピゲノムワイド関連解析(EWAS)により、早産と満期産との間のDNAメチル化領域(DMR)の差異を解析した。
結論
母親(165 DMR)と女児(136 DMR)はDMRの数が多く、非常に類似しており(p <1e-04)、エピ変異がエピ遺伝している可能性があった。男児とのDMR関連はほとんどなかった。
各グループのDMR関連遺伝子の多くは既知の早産関連遺伝子であった。この結果は、早産が父親の生殖細胞系に起因する可能性を示唆する一方、女児には早産感受性がエピジェネティックに遺伝する可能性があることを示唆する。
評価
早産に関する初めての大規模EWAS調査で、興味深い仮説を生成した。大規模検証が行われれば、早産のエピジェネティクリスクマーカーが同定される可能性がある。