経口免疫療法でピーナッツアレルギー幼児にIMPACT

Efficacy and safety of oral immunotherapy in children aged 1-3 years with peanut allergy (the Immune Tolerance Network IMPACT trial): a randomised placebo-controlled study

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背景

ピーナッツアレルギー児に対する経口免疫療法（OIT）の効果・安全性は。
Arkansas Children's HospitalのJonesら（IMPACT）は、1〜4歳のピーナッツアレルギー確診患児146名を対象にこれを検証するRCTを行った（対照:プラセボ）。使用ピーナッツタンパクは2,000 mg/D 、チャレンジ期間は134週であった。一次アウトカムは治療終了時点での脱感作である。

結論

OITの一次アウトカム効果を認めた（71% vs. 2%）。寛解率は実薬群21%、プラセボ群2%で、Ara h2-特異IgE等免疫諸指標にも改善がみられた。実薬群の98%、プラセボ群の80%で中等度症状が発現し、21名の実薬群患者はエピネフィリン処置を必要とした。

評価

最初のリアルワールド有効性示唆（https://www.jacionline.org/article/S0091-6749(19)32355-3/fulltext）をRCT検証した試験である。結果は見覚ましく、メディアで多く採り上げられている。追試・改善が進めば、推奨標準治療になる可能性もある。