TKA後疼痛軽減に48時間以内デキサメタゾンダブル静注
Effect of dexamethasone as an analgesic adjuvant to multimodal pain treatment after total knee arthroplasty: randomised clinical trial
背景
人工膝関節置換術(TKA)後の疼痛軽減にデキサメタゾン静注が有効であることを示すエビデンスが蓄積されている。デンマークCopenhagen UniversityのMathiesenら(DEX-2-TKA)は、同手術予定成人患者485名を対象として、これをさらに検証するRCTを行った。患者は、DX1群 (デキサメタゾン24 mg+ プラセボ)・DX2群 (デキサメタゾン 24 mg + デキサメタゾン 24 mg)・プラセボ群に割り付けた。一次アウトカムは、術後0-48時間のモルヒネ使用量である。
結論
術後0〜48時間モルヒネ投与量中央値は、DX1 37.9 mg・DX2 35.0 mg・プラセボ 43.0 mgだった。群間中央値差は、DX1vs. DX2, −2.7 mg ・DX1 vs. プラセボ, 7.8 mg・ DX2 vs. プラセボ 10.7 mgで、2回投与が術後疼痛を最も低減した。
評価
同薬の基本的有用性はほぼ合意されており(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21799397/)、この試験は24mg×2が最も有効、としたものである。