RDS早産児に対する最小侵襲サーファクタント療法は有益?: OPTIMIST-A
Effect of Minimally Invasive Surfactant Therapy vs Sham Treatment on Death or Bronchopulmonary Dysplasia in Preterm Infants With Respiratory Distress Syndrome: The OPTIMIST-A Randomized Clinical Trial
背景
呼吸窮迫症候群(RDS)早産児に対する細カテーテルによる最小侵襲サーファクタント治療(MIST)は有益か。オーストラリアUniversity of MelbourneのCarlinら( OPTIMIST-A)は、持続陽圧呼吸療法(CPAP)中のRDS早産児に対するMISTが、気管支肺異形成症(BPD)なしの生存率を改善させるかを検証するRCTを行った(n=485;対照:プラセボ)。一次アウトカムは、36週齢での死亡・BPDの複合である。
結論
死亡一次アウトカムに群間差はなく、BPDアウトカムでMIST効果を認めた(RR:0.83)。重篤有害事象に差はなかった。
評価
著者の一人が創案した"Hobart method"の本格的検証である。著者らの結論は、「統計的有意差には達しないが、臨床的有益性は排除できない」というものである。有害でないので追試が行われよう。