中高齢COVID19患者は非入院でもモビリティが低下する
Assessment of Functional Mobility After COVID-19 in Adults Aged 50 Years or Older in the Canadian Longitudinal Study on Aging

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
JAMA Network Open
年月
January 2022
5
開始ページ
e2146168

背景

COVID-19パンディミックでは、ロックダウンで中高齢者患者は軽症・非入院でもモビリティが低下した。カナダ McMaster UniversityのRainaらは、Canadian Longitudinal Study on Aging(CLSA)COVID-19研究とパンデミック前のCLSA データに基づき、65歳以上の51,338名を対象として、COVID-19confirmed(確定) /probable(可能性)/ suspected(疑い)/non(無感染)に分類し、COVID-19感染とパンデミック開始からのモビリティ・身体機能変化の関連を検討するコホート研究を行った。

結論

COVID-19感染確定・可能患者2,748名の94.2%が入院していなかったが、非感染者と比べ家事能力(OR, 1.89)・身体活動(1.91)・座位体勢後立ち上がり動作(2.33)でモビリティが低下した。感染疑いの患者でも同様であった。また、多くの非入院COVID-19感染患者で軽度〜中等度の合併症報告があった。

評価

重症化した入院患者における身体能力の低下報告があるが(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32764112/)、非入院患者では初の報告である。地域差があり、多合併症患者では更にモビリティが低下した、という。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy