モデルナCOVID-19ワクチンの有効性を最終報告
Efficacy of the mRNA-1273 SARS-CoV-2 Vaccine at Completion of Blinded Phase
背景
ModernaのCOVID-19 mRNA-1273 ワクチンは第3相試験中にFDA緊急使用許可された。Brigham and Women’s HospitalのBadenら(COVE)は、同試験盲検期データの最終解析結果を報告している。COVID-19罹患・合併症高リスクの参加者30,415名に対し同ワクチンまたはプラセボを28日間隔で2回筋肉内注射した。一次エンドポイントは、感染非既往参加者における、2回目接種後14日以降に発症する COVID-19の予防である。
結論
盲検期追跡期間中央値5.3ヵ月で、同ワクチンの有効性(93.2%)を確認した。実薬群の重症者は2名、プラセボ群の重症者は106名であった。無症状感染者は実薬 群で214名、プラセボ群498名であった。効果は、民族/人種・年齢・基礎疾患別サブグループにおいても一貫していた。重要安全性懸念事象はなかった。
評価
同ワクチンの有効性を最終化するエビデンスである。試験後半には主ウイルス株がδに変異しており、株による効果差は主題化されていない。また、小児・妊婦・免疫機能低下者は除外されていた。