尋常性天疱瘡治療対決試験でリツキシマブがミコフェノール酸モフェチルを退ける:PEMPHIX
Rituximab versus Mycophenolate Mofetil in Patients with Pemphigus Vulgaris
背景
リツキシマブとミコフェノール酸モフェチル(MMF)はともに尋常性天疱瘡治療に用いられているが、両者の対決試験が初めて行われた。University of PennsylvaniaのWerth ら(PEMPHIX)による、135名の中等~重症同患者を対象とした第3相試験である。両群とも同じ漸減スケジュールでグルココルチコイド経口投与を行った。一次エンドポイントは、52週時点での完全寛解(PDAI活動性スコアの16週間以上0)である。
結論
リツキシマブの一次エンドポイント優越を認めた(差31パーセントポイント)。グルココルチコイド使用量減でもリツキシマブが優ったが、重篤有害事象の発生はリツキシマブ群のほうが多かった。
評価
リツキシマブが2018年に尋常性天疱瘡に対しFDA承認承認されている一方、MMFは未承認である。積極的な対決試験により、後者承認には緊急性がなくなった。