Pfizer・BioNTechの歴史的なCOVID-19 mRNAワクチンの第1相通過を報告
Safety and Immunogenicity of Two RNA-Based Covid-19 Vaccine Candidates

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
December 2020
383
開始ページ
2439

背景

PfizerのAbsalonらは、同社とBioNTech社が共同開発したSARS-CoV-2によるCOVID-19への感染予防のための新規mRNAワクチンBNT162b2について、第1相試験の結果を発表している。対象は195名の成人であり、プラセボを対照とした。一次アウトカムは安全性である。

結論

BNT162b2の安全性を確認した。特に高齢者における全身反応の発生率・重症度が低かった。また、用量依存的なSARS-CoV-2中和抗体の生成も確認した。

評価

歴史的な同ワクチンの第1相通過報告である。すでに2020年12月11日にFDAからEUAが出され(https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-takes-key-action-fight-against-covid-19-issuing-emergency-use-authorization-first-covid-19)、欧米で大規模接種が始まっている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell