組換えスパイクタンパクナノ粒子COVID-19ワクチンNVX-CoV2373第3相に到達
Phase 1-2 Trial of a SARS-CoV-2 Recombinant Spike Protein Nanoparticle Vaccine
背景
COVID-19に対し、広汎な新世代ワクチンの開発が進められている。NovavaxのKeechらは、新規rSARS-CoV-2遺伝子組換えナノ粒子ワクチンNVX-CoV2373(三量体全長SARS-CoV-2スパイク糖タンパクとMatrix-M1アジュバント)の第1・2相RCT結果を報告している(対照:プラセボ、n=131)。一次アウトカムは、応答性・検査値(生化学・血液学)安全性・IgG抗スパイク蛋白免疫反応である。
結論
35日時点で重篤有害事象も検査値異常もなく、COVID-19回復期患者血清中の抗体価を上回る免疫応答を誘導した。また、Matrix-M1アジュバントはTh1CD4+T細胞応答を誘導した。
評価
すでにインフルエンザのFluBlok(組み換えHA)で実用化されているテクノロジーだが、COVID-19で初めて第3相に達した。ただし、この報告では感染予防効果には言及されていない。