透析動静脈瘻機能不全にはパクリタキセルコーティングバルーン
Drug-Coated Balloons for Dysfunctional Dialysis Arteriovenous Fistulas

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
August 2020
383
開始ページ
733

背景

血管透析用動静脈瘻機能不全に対しては、現在経皮的血管形成術が行われているが、改善の余地が多い。Icahn School of Medicine at Mount SinaiのLooksteinら(IN.PACT AV Access)は、パクリタキセルコーティングバルーン(PCB)の非劣性を検証するRCTを行った(n=330)。一次安全性エンドポイントは、30日以内の動静脈路関連重篤有害事象である。

結論

PCBの一次エンドポイント非劣性を認め、6ヵ月では機能不全治療(開存)に関し優越性も認めた。

評価

新しいアプローチの有益性の必要十分な証明であり、FDAは2019年に既に承認している。ただし、5年のフォロー要求が課されている、という。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell