透析動静脈瘻機能不全にはパクリタキセルコーティングバルーン
Drug-Coated Balloons for Dysfunctional Dialysis Arteriovenous Fistulas
背景
血管透析用動静脈瘻機能不全に対しては、現在経皮的血管形成術が行われているが、改善の余地が多い。Icahn School of Medicine at Mount SinaiのLooksteinら(IN.PACT AV Access)は、パクリタキセルコーティングバルーン(PCB)の非劣性を検証するRCTを行った(n=330)。一次安全性エンドポイントは、30日以内の動静脈路関連重篤有害事象である。
結論
PCBの一次エンドポイント非劣性を認め、6ヵ月では機能不全治療(開存)に関し優越性も認めた。
評価
新しいアプローチの有益性の必要十分な証明であり、FDAは2019年に既に承認している。ただし、5年のフォロー要求が課されている、という。