コロンビアでのジカウイルス感染症の妊娠アウトカムを報告
Zika Virus Disease and Pregnancy Outcomes in Colombia
背景
2015年と2016年にコロンビアでジカウイルス感染症(ZVD)が集団発生した。米CDCのTongらは、同期にZVDに感染したと診断された妊娠女性18,117名に関する全国サーベイランスデータを報告している。
結論
rRT-PCRにより同ウイルス感染を確診された妊婦は33%であった。乳児・胎児に脳・眼の異常が認められたのは2%であった。異常発生率は妊娠第1三半期発症妊娠が高かった。妊娠喪失は3%であった。先天異常が生じた妊娠を除外すると、8%が早産、6%が低出生体重であった。脳・眼異常の有病率は、集団発生前の生児1万人あたり8件から集団発生中には13件、集団発生後には11件となった。
評価
NEJMは、より一般的な報告をPreliminary Reportとして併載しているが、そこでは小頭症の頻発化は否定している(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1604037)。 ここでのより詳細なデータはその関連により肯定的なものとなっているようだが、主要アウトカムは早産・低出生時体重とみられる。