アロプリノールにCKD進行防止効果はない
Effects of Allopurinol on the Progression of Chronic Kidney Disease
背景
アロプリノール治療は、慢性腎臓病(CKD)患者の腎機能低下を防止できるか。オーストラリアGeorge Institute for Global HealthのBadveら(CKD-FIX)は、620名の患者を対象としてこれを検証するRCTを行った(対照:placebo)。患者はステージ3または4のCKDを有し、痛風既往がなく、尿中アルブミン/クレアチニン比>265 であるか、過去1年間にeGFRが3.0mL/分/1.73m2以上低下した成人であり、一次アウトカムは無作為化後104週までのeGFRの変化量である。
結論
登録遅延と無益性のため試験を中途停止した。介入の一次アウトカム効果は認めなかった。
評価
T1D患者を対象とした併載PERL論文(https://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMoa1916624)と軌一して、この仮説(https://cjasn.asnjournals.org/content/5/8/1388.short)を成立し難くした。