中等〜重度結節性痒疹にIL-31受容体抗体薬nemolizumabが有望
Trial of Nemolizumab in Moderate-to-Severe Prurigo Nodularis
背景
結節性痒疹は結節性皮膚病変が多発する慢性そう痒性疾患で、有効薬がない。ドイツUniversity Hospital MunsterのStanderらは、70名の患者を対象としてIL-31受容体抗体薬nemolizumabの効果・安全性を検証する第2相試験を行った(対照:placebo)。一次アウトカムは、4週時点における数値的評価尺度評価による痒み度最高スコアの平均の、ベースラインからの変化率である。
結論
Nemolizumabの一次アウトカム効果を認めた(変化率:−53.0% vs. −20.2%)。実薬群で消化器症状(腹痛と下痢)・筋骨格症状を認めた。
評価
日本発薬で、アトピー性皮膚炎が主ターゲットとみられるが(https://rctportal.niph.go.jp/s/detail/jp?trial_id=JapicCTI-173740)、ステロイドやシクロスポリンが試みられてきた難治疾患に対する初めての抗体薬として有望性を示した。