児の喘息軽減のための母への出産前ビタミンD投与:VDAART 6年結果は「無効」
Six-Year Follow-up of a Trial of Antenatal Vitamin D for Asthma Reduction
背景
幼児の喘息と反復性喘鳴の予防のために出生前に母親にビタミンDを投与することが有効である、という研究がある。この結果を報告したGolisano Children’s HospitalのLitonjuaら(VDAART)は、3歳時点で同結論を6歳時点で再検証した(n=806)。一次アウトカムは、喘息または反復性喘鳴の発症までの時間である。
結論
母親に対するビタミンD投与の一次アウトカム効果は消失していた。事前指定二次アウトカムの大半でも無効であった。
評価
著者らは、「この手法では学童期まで喘息・喘鳴を防ぐことはできないが幼児期までなら有効である」と論じているが、微妙な解釈である。