片側自然気胸には保存的アプローチを優先
Conservative versus Interventional Treatment for Spontaneous Pneumothorax
背景
合併症のない中等〜高度の原発性自然気胸には、保存的管理か介入か。オーストラリアRoyal Perth HospitalのBrownら(PSP)は、これを検証する非盲化非劣性試験を行った(n=316)。患者は初発の中等〜高度片側性原発性自然気胸の14〜50歳患者、一次アウトカムは8週間以内の肺再膨張である。
結論
保存的管理の介入への非劣性を認めた。保存的管理は重篤有害事象のリスクがより低いことも示唆された。
評価
重要な問題であるにもかかわらず、この規模の高信頼度RCTがなかった。再膨張での非劣性に加え、有害事象や再発率でも引けを取らないことを示して、流れを保存的管理に向かわせる結果となった。なお、介入に関しては手法についても堅固なエビデンスが少ない。